三菱ケミカル(株)は、マツダ(株)と共同で、自動車の大型外装意匠部品にも適用可能なバイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO®」の新グレードを開発し、「マツダ CX-5」のフロントグリルに採用された。
DURABIO®は、再生可能な植物由来原料であるイソソルバイドを使用したバイオエンプラで、耐衝撃性・耐熱性・耐候性などの点で、従来の一般的なエンプラよりも優れた性能を有している。また、発色性が良く、顔料を配合するだけで、塗装品を超える「鏡面のような平滑感・深みのある色合い」を表現することが可能。更に、表面が硬く、擦り傷が付きにくいという特長もあるため、塗装工程が不要となり、製造時にVOC(揮発性有機化合物)を低減することができる。この特性を活かし、様々な内装意匠部品に加え、ピラー等の外装意匠部品などにも採用が進んでおり、自動車分野への展開が拡大している。
マツダと共同で開発した新グレードは、樹脂の組成を改良することにより、耐衝撃性、耐候性および成形性を従来のグレードに比べより高次元でバランスさせ、フロントグリル等の大型外装部品への適用を可能にした。この新グレードは、CX-5以降、マツダから発売される自動車に順次採用される見込み。
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【バイオエンプラ】三菱ケミカル、マツダと共同で自動車向け大型外装意匠部品用の「DURABIO」新グレード開発。「マツダ CX-5」のフロントグリルに採用
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