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【TOKYO PACK 2018】日本HP、「包装、新定義」をテーマに高付加価値パッケージと新たな印刷ソリューションを公開

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  (株)日本HPは、今日から東京ビッグサイトで開催の「TOKYO PACK 2018 ― 2018東京国際包装展」に出展し、デジタル印刷テクノロジーにより、付加価値を持つコミュニケーション媒体へと変化したパッケージと新たな印刷ソリューションを公開する。日本HPは、ラベルおよびパッケージコンバーターの収益性ある成長と新たなビジネスチャンスの創出を支援する。
 日本HPは「TOKYO PACK 2018」における出展のテーマを「包装、新定義」とし、ラベル、軟包装、紙器、段ボールごとに印刷ソリューションと活用事例を紹介する。ブランドオーナーは、パッケージにデジタル印刷を活用することで、これまでにない顧客体験を提供することが可能となる。
 HP Indigoデジタル印刷機による印刷ボリュームは市場のペースを上回り、この4年間で倍増している。豊富なポートフォリオに加え、業界で最も種類の多い機能性インキ、ブランド保護ツール、加工およびワークフロー管理機能により、ほぼすべての種類のラベルとパッケージをデジタルで生産できるようになった。
 ◎TOKYO PACK 2018で国内初出展の「HP Indigo 6900デジタル印刷機」
  ナローウェブのラベルおよびパッケージ向けフラッグシップ印刷機「HP Indigo 6900デジタル印刷機」は、運用効率の向上と新しいアプリケーションを簡単に使える各種ツールによりビジネスの成長を支援する。
 「HP Indigo 6900デジタル印刷機」の新たな機能は以下の通り。
(1)高性能印刷アプリケーション
 「Pack Ready for Labels」がHPのラベル・パッケージ向け全製品に対応。市販のニスに添加され、ラベルの組成と密接に結合する新たな紫外線硬化添加剤により、水、化学薬品、温度暴露に対する性能を向上した。「Pack Ready for Labels」を使用することで、より多様なラベルへの印刷を可能にし、費用のかかるラミネート加工を不要にする。
(2)ブランド保護の強化
 「HP Indigo 6900デジタル印刷機」は、インキやソフトウェアなどブランド保護のためのさまざまなソリューションをサポートする。紫外線によって可視化される、HP Indigo エレクトロインキブルーとイエローは、高度なセキュリティ性能を実現する。偽造防止マーク、マイクロテキスト用フォント、保護されたトラック&トレースのソリューションを可能にする新しいソフトウェアおよびクラウドベースのソリューションにより、ブランド保護のための独自の階層型セキュリティ(静的および動的)を提供する。
(3)メタリックに対応
 HP Indigoエレクトロインキシルバーの活用により、印刷工程でさまざまなメタル効果を施すことが可能となり、アルミ蒸着材料を節約できる。また、透明原反の活用によりメタル効果の引き立つ表現を可能にする。すでに100社以上で導入され、健康・美容、飲料、家庭用など、さまざまな市場向けに使用されている。

◎再整備品「HP Indigo 6rデジタル印刷機」
 「HP Indigo 6rデジタル印刷機」は、高い生産性と信頼性を兼ね備えたHPデジタル印刷機の再整備品。HPの工場で専門家によって設計された広範な部品交換とテストプロセスを経て再整備されたもので、新しく製造されたデジタル印刷機と同等の印刷品質と製品保証を提供する。ラベルコンバーターにおけるデジタル印刷ビジネスの立ち上げを支援するために、日本HPファイナンシャルサービス(株)と連携した特別ファイナンスプログラムにより月額51万8千円から「HP Indigo 6rデジタル印刷機」の導入が可能(*1)。
◎ベータカスタマーにおけるテスト運用を開始した「HP Indigo GEM」
 2017年に、HPは画期的なワンパスのデジタル加飾ソリューション「HP Indigo GEM」を発表した。現在、米国初のベータカスタマーであるInnovative Labeling Solutions(ILS)社は、「HP Indigo GEM」のテスト運用を開始している。
 また、HPは大手のフォイルプロバイダーLEONHARD KURZ Stiftung & Co. KG社と提携し、同社製品が「HP Indigo GEM」に対応することを発表した。新たなフォイルは、K Laser Technology社より発売予定。

◎「HP Indigo 20000デジタル印刷機」の対応アプリケーションと機能を拡張
 「HP Indigo 20000デジタル印刷機」はすでに世界で150台以上が導入されている。今後もHPは、継続的なイノベーションによりユーザーの生産性を向上し、新たなアプリケーションと大規模なジョブへの対応を可能にする。
 「HP Indigo 20000デジタル印刷機」の新たな機能は以下の通り。
(1)印刷カバレッジの拡大
 メディアガモットの拡張と伸縮性の高い原紙および最大350ミクロンまでの原紙をサポート。ILP 030プライマーが「HP Indigo 20000デジタル印刷機」で使用可能となった。
(2)表現力の強化
 HP Indigoエレクトロインキ プレミアムホワイトにより、軟包装、シュリンクスリーブ、インモールドラベルやその他のアプリケーションに高隠蔽の白印刷が可能となり、速乾で薄膜のインキ層はラミネートなど即時後加工が可能。
(3)持続可能性
 高濃度インキは、従来のインキに比べ、印刷機からの廃油を最大50%削減するとともに、輸送の影響も軽減する(*2)。
(3)ワンステッププロダクション採用
 ABG社のILC760は、シュリンクスリーブ、軟包装、インモールドラベル、チューブ、ラップアラウンドなどを含むアプリケーションの、効率的かつ経済的なワンステップアプリケーション生産を可能にする。LC 760に対応することで、業界標準の水性コーティングおよび紫外線コーティングに適合した、トップコーティングやスリットリワインドが可能になる。
(4)ボイル・レトルト包材向けHP検証済みコート剤
 (株)ダイセル(DAICEL CORPORATION)のセロキサイド2021Pをボイル・レトルト包材向けHP検証済みコート剤として追加。「Pack Readyソリューション」のさらなる拡充と利便性の向上を推進する(*3)。

◎新たなアプリケーションへの対応
 米国のHP Indigoデジタル印刷機のユーザーは、デジタルパッケージングの新規開拓をリードしている。2017年に、あるIndigoユーザーは急成長しているクラフト飲料市場向けにサービスを提供する目的で「HP Indigo 8000デジタル印刷機」の増設を行い、シュリンクスリーブジョブの専用機の位置づけで活用している。
 ナローウェブのコンバーターは、新しい「Pack Ready ラミネーション」を利用して、軟包装パッケージ市場へ参入している。「Pack Ready ラミネーション」は、硬化時間を必要とせずに業界標準のラミネート加工を可能にする、使いやすい軟包装ソリューション。
 凸版印刷(株)は、生活者の多様化するニーズに対応した高付加価値商品の提供を目的として、「HP Indigo 20000デジタル印刷機」と「Pack Ready コーティング」を利用しレトルト殺菌が可能なパウチ包材の提供を2018年10月より開始した。「Pack Ready コーティング」は、印刷済みインキとプライマーに架橋剤を塗布し化学反応させることで、耐水性、耐熱性を強化し、ボイル・レトルト包材への対応を可能とする後加工ソリューション。
 また、ラミネートチューブ市場においてもデジタル印刷への移行が進み、「HP Indigo WS6000」シリーズが採用されている。2017年、韓国の大手化粧品ブランドは、偽造防止とカスタマーリレーションの向上を目的としてデジタル生産に移行している。

◎「HP Production Pro」を強化
 最新の「Production Pro Digital Front End」は、「HP Indigo 6x00」シリーズと「HP Indigo 20000デジタル印刷機」に対応。「Production Pro Digital Front End」は、スケーラブルなRIP性能を実現し、マスカスタマイゼーション、セキュリティ、さまざまなブランド保護など最も複雑なジョブを処理することで、印刷前工程の課題を解決する。
 「Production Pro Digital Front End」は、これまでのバージョンよりも最大5倍速く(*4)、複数のHP Indigoデジタル印刷機の生産と色を一元管理することが可能。Esko社製カラーマネジメント機能は、正確で、一貫性ある色を提供する。
 また、HPはラベル生産を自動化する革新的なワークフローソリューションであるEsko社の「Automation Engine QuickStart for Labels」を提供している。
 「Automation Engine QuickStart for Labels」は、HP Indigoデジタル印刷機および直感的なウェブベースのインターフェイスを介してラベルプロダクションのMISシステムと連携している。「Automation Engine QuickStart for Labels」 により、同じ人員数で最大150%のジョブを処理でき(*5)、納期の短い印刷ジョブに対応。

◎「HP PrintOS」の新たなアプリケーションと機能拡張
 世界で7,000社を超えるコンバーターとプリントサービスプロバイダーと、1万7,000人の登録ユーザーを有する「HP PrintOS」は、業界をリードするセキュアなクラウドプラットフォーム。「HP PrintOS」により、コンバーターやプリントサービスプロバイダーは、いつでもどこからでもHPデジタル印刷機の印刷業務の管理や制御が可能。
 「HP PrintOS」の新たな特長は以下の通り。
(1)「HP PrintOS Marketplace」は画期的なクラウドベースのコミュニティプラットフォーム。付加価値が高く、幅広いワークフローアプリケーションを必要な時に活用できる。初のサードパーティー製アプリは下記の通り。
 ・PACKZalyzer:ラベルおよびパッケージ用に設計されたHybrid Software社のPACKZalyzerは、バーコード精度、ホワイトの重ね刷り精度、フォントサイズなどプリントファイルの問題を自動的に検出し、修正する。
 ・AutoFlow:OneFlow Systems社のスケーラブルなルールベースの印刷前工程用自動ソリューションは、アートワークの確認と修正など繰り返し行う作業を自動化し、印刷までの時間を短縮する。
 ・「EPM Preflight」:HP Indigoデジタル印刷機の生産強化モード(EPM)を使用すると生産性が最大で約33%向上し、従来のCMYK印刷と比較しコストを削減できる(*6)。
 「EPM Preflight」の新機能は、手動のファイル分析に代わり、「HP PrintOS Box」に送信される各ジョブのPDFファイルがEPM機能を活用可能かどうかのチェックを数秒で判断する。
*1:当初2年間の価格。その後、支払金額が変わる。また、構成とリース期間、与信状況等により価格は変動する。
*2:廃油の削減率は物質収支試験によって算出されたもの。出荷削減率は固形分率23%のインクと35%のインクの出荷量を比較することによって算出されたもの。
*3:製品の問い合わせは、(株)ダイセル 有機合成カンパニー 機能品マーケティング部へ。
*4:ジョブバスケット分析と現場検証に基づく。
*5:Esko社による算出と仮説に基づく。
*6:CMYKとEPM印刷(1200/3600)を比較すると生産性が33%向上し、3600枚の印刷時にさらに1200枚の印刷が可能。


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