(株)ミマキエンジニアリングは、ハイブリッド式テキスタイルインクジェットプリンター「Tx300P-1800 MkII」の販売を2019年11月中旬より開始する。
「Tx300P-1800 MkII」は、昇華染料インクと捺染顔料インクを同時に搭載 (※1)し、ユニットの切り替えを行うことで布と紙の両方にプリントすることができるハイブリッド式テキスタイルインクジェットプリンター。従来機種では1台で布と紙へのプリントを行うことがでなかったが、新機種である「Tx300P-1800 MkII」は、布用と紙用で搬送ユニットの切り替えが行えるため、1台で両方のメディアにプリントできる。
昇華染料インクは、ポリエステル生地への染色ができ、用途はソフトサインやファッションアパレル、スポーツアパレルなど幅広く活用されている。捺染顔料インクは綿や麻、レーヨンなどのセルロース繊維への着色ができ、主にインテリアファブリックやファッションアパレルで活用されている。従来機種では昇華染料インク(ダイレクト)と捺染顔料インクの組み合わせしかなかったが、紙メディアへのプリント対応により、転写紙へプリントを行える昇華染料インク(転写)が追加になった。これにより、インクの組み合わせは「昇華染料インク(転写)+捺染顔料インク」「昇華染料インク(ダイレクト)+捺染顔料インク」「昇華染料インク(転写)+昇華染料インク(ダイレクト)(※2)」の3タイプとなり、下表の通り各インクの用途や素材に応じた、顧客のビジネスに最もマッチする組み合わせを提案可能。なお、捺染顔料インクは受理層のある紙メディアへのプリントも可能で、壁紙やポスターへのプリントなど、幅広いビジネスに使える。
昇華染料インク(転写)と捺染顔料インクは、プリント後の洗い工程が不要(※3)なため、汚水の発生を抑えたエコロジーな染色が可能。また、専用の排水設備工事も不要なため、自社内でのテキスタイルのサンプル生産や小ロット生産など、簡単に新規事業をスタートすることもできる。
「Tx300P-1800 MkII」は、ファッション/スポーツアパレル、インテリアファブリック、ソフトサイン、壁紙、ポスターなど、幅広い用途でマルチに使えるハイブリッド式テキスタイルインクジェットプリンター。
なお、製品は本日2019年9月18日から19日まで東京ビッグサイトで開催される「56th FISMA TOKYO」の同社ブースで展示する。
※1: 従来機種と同様に1種類のインクを搭載して使用いただくことも可能 ただし「昇華染料インク(転写)」はハイブリッドインクセット選択時のみ。各インクセットは「主な特長 2. 」の一覧表を参照
※2: 「昇華染料インク(転写)+昇華染料インク(ダイレクト)」の組み合わせは後日対応予定
※3: 昇華転写インク(ダイレクト)の場合は蒸し、洗い工程が必要
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【IJプリンター】ミマキエンジニアリング、ハイブリッド式テキスタイル用「Tx300P-1800 MkIIを11月中旬に販売
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