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【PSU】ソルベイの「ユーデル」ノードソンメディカル社の無菌的切断機器の開発に貢献

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<米国ジョージア州アルファレッタ、2019年9月18日>ソルベイ社のユーデル(r) PSU(ポリサルホン)は、ノードソンメディカル社の医薬品製造やバイオプロセス向けSpaulding Series(tm) 無菌的切断機器の開発を可能にした。バイオプロセス用の継手素材としてユーデル P-1700 PSUが選ばれた理由は、その生体適合性、透明性、強度、剛性、広い温度帯での耐用性、ガンマ線耐性(最大50 kGy)、蒸気滅菌性にある。
SnapCrab NoName 2019 9 18 14 50 7 No 00 R ユーデル P-1700 PSUは、要求される使用温度範囲-40~138℃で十分耐用可能であり、これを素材とする無菌的切断機器は極低温状態での使用にも蒸気滅菌にも耐えられる。透明度が高いため、コネクター内を通過する液体の流れを観察することが可能なうえ、耐熱性と耐加水分解性に優れることも応力割れを起こしやすいポリカーボネート(PC)に比べて大きな利点となる。ユーデル P-1700 PSUは動物由来成分を含まず、生体適合性においてこの用途で必要とされる米国薬局方のクラスIVに適合している。また、非常に少ないばりや廃材の発生で、寸法精度よく成形できる。
 「ソルベイの高機能ユーデル PSUを採用するということは、従来使用してきたポリオレフィンからの素材変更の大きな一歩を意味します」、とノードソンメディカル社のKen Davisバイオ医薬品部門プロダクトラインマネージャーは語る。「ソルベイのテクニカルサポートとプロセッシングガイダンスのおかげで、この新素材へスムーズかつ簡単に移行できました。この移行は見事に機能しており、今後、他の製品開発においてもソルベイ社と連携できることを楽しみにしています」。
 Spaulding Seriesなら漏れの無い接続が可能となるので、ピンチクランプやチューブウェルダーは不要。使いやすい設計のためスムーズな切断が可能なうえ、継手の脱離時に自動的にバルブが閉まるため高価な液体の漏出を防ぐ。バリデーションや試験の結果から、滅菌前と滅菌後のどちらでも適合性が確認できる。このコネクターは、バイオ医薬品、ワクチン、および原薬の製造に適している。
 ソルベイ社のスペシャルティポリマーズ・グローバルビジネスユニットのヘルスケア担当グローバルマーケティング・マネージャー、Eva Heintz氏はこう述べている。「ソルベイは、バイオプロセス、細胞療法、遺伝子療法、医薬品の各分野の発展に寄与するために、次世代ポリマーの供給に踏み出しています。ノードソンメディカル社のような企業にとっての真のパートナーとして、ソルベイはそれぞれの用途に求められる主要特性にあった材料提案において貢献できると思います」。
 ソルベイは、医薬品およびバイオプロセスの分野に利用可能な高純度な特殊ポリマー製品を幅広く扱っている。ユーデル PSU、ベラデル(r) HC PESU(ポリエーテルサルホン)、レーデル(r) PPSU(ポリフェニルサルホン)、Ixef(r) PARA(ポリアリールアミド)、キータスパイア(r) PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、アバスパイア(r) PAEK(ポリアリールエーテルケトン)などが挙げられる。典型的なこの分野の用途としては、濾過用媒体やそのハウジング、コンポーネント、器具のほか、液体移送チューブや液体保管バッグなどがある。


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