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【積層セラミックコンデンサ】太陽誘電、世界初の0603サイズ4端子型「JLK063PBJ225MM-F」商品化

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 太陽誘電(株)は、0603サイズの積層セラミックコンデンサで世界初の4端子構造を持った「JLK063PBJ225MM-F」(0.6×0.3×0.5mm、高さは最大値)を商品化した。
SnapCrab NoName 2017 12 25 10 22 18 No 00 R 4端子積層セラミックコンデンサは、一般的な2端子積層セラミックコンデンサよりもESL(注1)が低く、高周波領域でのインピーダンスを抑え、高速で駆動するIC(注2)の安定動作に寄与する。今
回、0603サイズでの4端子構造を世界で初めて実現し、低ESLタイプ積層セラミックコンデンサでは同社従来品の1005サイズからのダウンサイジングを通じて実装面積の低減に貢献する。
 同商品は、スマートフォンやウエアラブル端末でのデカップリング(注3)用途に使用される。2018年1月より玉村工場(群馬県佐波郡玉村町)にて月産500万個体制で量産を開始する。同社サンプル価格は1個15円。
 スマートフォンやウエアラブル端末などに搭載されるICの周囲には、デカップリング用途に積層セラミックコンデンサが使用されている。機器の高機能化に伴って、搭載されているICは高速化が進んで
おり、その安定動作にはより低ESLのデカップリングコンデンサをICの周囲に配置することが必要。また、多機能化などに伴って部品の実装面積は小さくなっており、それら機器に搭載される電子部品に
は、さらなる小型化の要望が強まっている。
 積層セラミックコンデンサはESLの影響により、高周波領域になるとインピーダンスが上がり、性能が低下するという性質がある。この課題を解決するため、同社では低ESLタイプの積層セラミックコン
デンサを商品化しているが、従来の低ESLタイプ積層セラミックコンデンサは1005サイズが最小であった。今回内部構造を最適化し、積層技術を高度化することで0603サイズでの4端子構造を実現。高周波領域でも性能の低下を抑え、高速で駆動するICの安定動作に寄与する。
(注1)ESL コンデンサに含まれる微小なインダクタンス成分。この値が小さいほど高周波特性が向上する。
(注2)IC コンデンサ、トランジスタ、ダイオード、抵抗などの素子を集積し、各種の機能を持たせた電子回路。
(注3)デカップリング スマートフォンなどに搭載されるICなどの電源ラインにおいて、ICの動作に必要な電気を供給するとともに、電源ラインを経由して入り込むノイズなどを除去すること。


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