日精樹脂工業(株)は、2017年5月に開設したメキシコのケレタロ事務所において、射出成形に関する様々な技術や知識を習得するための顧客向け教育研修機関「日精スクール」を設置し、18年1月から研修を開始した。
メキシコでは、自動車産業を中心にプラスチック成形工場の建設が相次ぎ、成形機のオペレーターなど現地スタッフの人材不足が深刻となっており、成形加工に関する教育・技能研修のニーズが高まっている。このため、昨年5月に開設したケレタロ事務所では、予め事務所の一角にテクニカルセンターやスクールを行うためのスペースを設けており、開校50年の実績を持つ日本の日精スクールのカリキュラムをベースに、メキシコ国内の成形業界の実情に沿ったカリキュラムを編成し、開校した。
受講コースは、初級コースと中級コースの2種類で、いずれのコースも講師による講義と電気式の横型汎用射出成形機(NEX50IIIT-5E型)を用いて実習を行う(対応言語はスペイン語)。コース修了者には修了証を発行する。当面6月までは、奇数月に初級コース、偶数月に中級コースを行い、7月以降は、毎月各コースを1回ずつ計2回の開講を予定している。
日精スクールは、1968年2月の開校以来、50年目を迎え、この間38,400名を超える修了者を送り出しているユニークな研修機関。成形品メーカーをはじめ、材料メーカー・商社・学生・海外研修生など、広く門戸を開放しており、修了した方々は産業界の最前線で活躍している。ちなみに、海外現地法人によるトレーニング・スクールの開校は、アメリカ(ロサンゼルス、シカゴ、ニュージャージー)、中国(太倉、東莞)、タイに次いで、4カ国目。
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【射出成形】日精樹脂工業、メキシコで日精スクール開校
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