(株)カネカは、塩化ビニル樹脂の販売価格を改定する。10月21日出荷分から現行価格に対しキログラム当たり12円の値上げを実施する。対象は、汎用塩化ビニル樹脂の他、塩化ビニルペースト樹脂を含む特殊塩化ビニル樹脂のすべての品種。
同社は本年1月に原料価格高騰により価格改定を実施した。その後も国産ナフサ価格は上昇を続けており、その基調は継続するものと予測される。加えて、物流費やユーティリティコストも高騰しており、事業を取り巻く環境は厳しさを増している。
国内需要は引続き前年比を上回る底堅い状況にある。また、海外においても旺盛な新興国のインフラ需要と中国の環境規制強化による供給量の減少から、引き締まった需給バランスが継続している。このような環境下、同社は、安定供給の責務を果たすため価格改定が必要と判断した。