住友化学(株)は、このたび、(株)三井住友銀行(以下、「SMBC」)が提供する「ESG/SDGs評価シンジケーション」の第1号案件として、計222.8億円の資金調達を実施した。本シンジケート・ローンは、SMBCと(株)日本総合研究所(以下、「日本総研」)が作成した基準に基づき、組成時に顧客のESGやSDGsの取り組みや情報開示の状況を評価する国内初の商品であり、今回、住友化学のESG/SDGs評価の結果に賛同いただいた金融機関によって組成されている。
住友化学は、特に以下の点により、日本総研によるESG/SDGs評価において、サステナビリティを重視した企業経営を通じて、ESGおよびSDGs達成に向けて大変優れた取り組みと情報開示を実施していると評価された。
<主な評価のポイント>
E(環境)
自社の事業活動に伴う主な環境負荷を、グループ会社も含めて把握。特にCO2排出量に関しては、企業のサプライチェーン全体に相当する範囲も含めて把握し、排出削減に向けた具体的な取り組みも実施している。
S(社会)
従業員の働き方改革を推進するためのアクションプランを策定。長時間労働の是正等に向けた数値目標を掲げ、IoT活用による業務効率化等の具体的な取り組みを推進している。
G(ガバナンス)
事業活動を通じて人類社会の発展に貢献することを経営理念に掲げ、サステナブルな社会の実現に貢献することを経営トップが明確に宣言している。
SDGs
社会的課題解決に資する製品・技術を「スミカ・サステナブル・ソリューション」として認定し、その普及を通じて気候変動の緩和を実現し、SDGsが示す目標達成に貢献している。
住友化学は、「事業は自らを利するとともに、広く地域や社会を利するものでなければならない」という住友の事業精神の下、「T・S・P」*三位一体の考え方により、グループ全体でESG活動に積極的に取り組んでいる。2016年度からは、温暖化対策、環境負荷低減に資する住友化学グループの製品や技術を「スミカ・サステナブル・ソリューション」として認定する制度を開始するとともに、SDGsをテーマとした社員参加型プロジェクト「サステナブルツリー」を実施している。また、2018年4月には、サステナビリティへの貢献に向けた取り組みと、ESGに関する情報開示を強化するため「サステナビリティ推進委員会」を設置した。
住友化学グループは、これからも持続可能な社会の実現に向けて、一人一人が創造力を最大限に発揮し、化学の総合力で新たな価値創造に挑戦していく。
* トップのリーダーシップの下(T:Top)、事業を通じて(S:Solutions)、全社員が参加(P:Participation)
<シンジケート・ローンの概要>
契約締結日:2018年9月26日
アレンジャー:(株)三井住友銀行
エージェント:(株)三井住友銀行
組成金額:222.8億円 貸出人:(株)伊予銀行、(株)京葉銀行、(株)滋賀銀行、(株)静岡銀行、(株)七十七銀行、(株)十六銀行、(株)常陽銀行、(株)長野銀行、(株)南都銀行、(株)八十二銀行、(株)百五銀行 、(株)百十四銀行、(株)武蔵野銀行、(株)もみじ銀行、(株)山梨中央銀行、信金中央金庫、全国信用協同組合連合会、茨城県信用農業協同組合連合会、岐阜県信用農業協同組合連合会、兵庫県信用農業協同組合連合会、大同生命保険(株)