東大発ベンチャーの(株)CO2資源化研究所は、今回、ポリエチレン(PE)の原料となるエタノールを、世界で初めてCO2から製造する特許(特許第6485828号、発明の名称:ヒドロゲノフィラス属細菌形質転換体)を取得した。
PEは、身近にはスーパーのポリ袋や食品トレーなどに使われている原料で、現在はその殆どが石油由来のため、地球にとって大きな課題となっている。これに対し、同社の「CO2ポリエチレン」は脱石油100%で世界初の画期的な素材。
同社は、CO2を栄養源として、24時間で1個体が1600万個に増殖する「UCDI水素菌」を核に、革新的なバイオ技術を高度に利用し、研究開発と産業化を進めている。
(1)Biofeeds(水産養殖などの飼料用動物性たんぱく素材)、(2)高機能プロテイン、(3)バイオジェット燃料、(4)化学品(生分解性プラスティック等)の4事業分野において食糧問題解決と脱石油社会の実現に貢献していく。
なお、本特許は、2018年12月に取得したバイオジェット燃料の原料となるイソブタノール製造特許に続くもの( http://www.co2.co.jp/pdf/20190227_UCDI_release.pdf )。
<会社概要>
社 名 :(株)CO2資源化研究所
設 立 :2015年8月12日
資本金/資本準備金:1億6,290万円
本 社 :東京都港区芝5-13-15 芝三田森ビル6階
研究拠点:本郷リサーチセンター 東京都文京区弥生2-11-16 東京大学工学部12号館4階
経 営 陣:代表取締役社長 湯川 英明 取締役 湯川 智子 執行役員 前田浩 、 別府節子
顧 問:最高顧問 兒玉 徹(東京大学名誉教授)
特別顧問 永井和夫(東京工業大学名誉教授)、高瀬光徳(元 森永乳業(株)常務取締役)、芳賀正明(元 日本航空(株)常務取締役)
Science Adviser, F. Blaine Metting, Jr., Ph.D.(Consultant in Microbial Biotechnology & Carbon Sequestration)
Business Strategy Advisor, Dr.Alain Vertès(Managing Director at NxR Biotechnologies)
<主な協力企業・連携機関(五十音順)>
(株)大林組
(株)クリーク·アンド·リバー社
大陽日酸(株)
パナソニック(株)
森永乳業(株)
近畿大学水産研究所大島実験場
東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命工学専攻応用微生物学研究室
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【PE】CO2資源化研究所、CO2を食べて育つUCDI水素菌を使った脱石油100%「CO2ポリエチレン」生産実現へ
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