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【紙パッケージ】ネスレ日本、「キットカット」の大袋タイプ5品の外袋をプラスチックから変更

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2019 08 02 nestle

 ネスレ日本(株)は、プラスチックごみの課題解決に向けた取り組みを加速するため、チョコレート菓子「キットカット」の主力製品である大袋タイプ5品の外袋を、プラスチックから紙パッケージに変更し、2019年9月下旬出荷分より全量切り替えを行う。
 世界190ケ国で事業を展開する世界最大の食品飲料企業・ネスレは、2018年4月、製品の包装材料を2025年までに100%リサイクル可能、あるいはリユース可能にするというコミットメントを発表した。
 同社はプラスチック廃棄物が埋立地や海洋に蓄積・汚染し、鳥や魚などの野生生物が危機に瀕している実状があり、ネスレが優先的に取り組むべき課題であると受け止めている。今回、コミットメント発表後の具体的なアクションとして、世界で最も「キットカット」を販売している日本市場で、主力製品である大袋タイプ5品の外袋を、現在のプラスチックから紙パッケージに変更することを実現した。この実現により見込まれるプラスチック削減量は年間約380トン。
 またパッケージを紙に変更するこの機会に、今までは廃棄されていたパッケージを使い、日本伝統の想いや願いを伝える象徴の「折り鶴」などをつくって大切な人に想いを伝える、という新しいコミュニケーションを開始する。これは、身近な家族や友人に、応援や感謝の想いを伝えるコミュニケーションツールとして活用されている、「キットカット」ブランドならではの取り組みとなっている。

■ネスレ日本の今後に向けた取り組み
 「製品の包装材料を2025年までに100%リサイクル可能、あるいはリユース可能にする」というコミットメントの達成に向けて、今回の「キットカット」のパッケージ変更は最初のステップと位置付けている。2020年9月には、「キットカット」大袋全製品の外袋を紙パッケージに変更し、2021年には「キットカット」個包装をリサイクルしやすい単一素材にすることを目指す。また将来的には、海洋生分解性素材など、より環境負荷の少ない素材への変更に向けて、検証を続けていく。持続可能な未来を目指すネスレ日本の取り組みの第一歩は、「キットカット」の主力製品から始まるが、今後、その他のブランド・製品への拡大を検討していく。プラスチックごみの課題に対応し、環境への影響ゼロを目指すことは、ネスレの事業戦略の原則である「共通価値の創造(Creating Shared Value)」にもとづいている。


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