東芝機械(株)工作機械機営業部(TEL.03-3509-0386)は、従来課題とされていた耐熱鋼インコネルの高効率生産とランニングコスト低減という顧客ニーズに対して、立旋盤TUE-100(S)と7MPa以上の高圧クーラントの組み合わせによる耐熱鋼インコネルの高効率加工技術を提案している。<主な特長>
(1)耐熱鋼インコネルの高効率加工への対応
多くの耐熱鋼は加工硬化性が高いため、切削材による刃先冷却が重要。耐熱鋼を旋削加工すると流れ型の切りくずが発生し、刃先に絡みつくことから旋削面に傷が付くなどの問題が派生する。今回高圧のクーラントを刃先に吹き付けることで、高い冷却効果と、切りくずの分断でワークの高品質加工が可能となり、耐熱鋼の高効率加工を実現する。
(2)ランニングコストの大幅改善
耐熱鋼加工用の工具は、非常に高価なセラミック製切削用チップを使用するため、ランニングコストが高価。今回高圧クーラントを使用することで、切粉の分断性向上や切削熱低減の効果が得られ、切削用チップの寿命を1.4倍以上に延ばせ、ランニングコストの大幅改善が図れる。
(3)環境へ配慮した機械設計
TUE-100(S)は全閉式のカバー方式を採用、工場内へのクーラント飛散が無く、工場の環境に配慮した機械設計となっている。
同技術は、5月18日(木)~20日(土)まで東芝機械沼津工場(本社)・御殿場工場で開催される『第15回東芝機械グループソリューションフェア2017』で初出展される。
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【耐熱鋼インコネル】東芝機械、第15回東芝機械グループソリューションフェア2017で立旋盤TUE-100(S)による高圧クーラントを用いた耐熱鋼加工提案
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