三菱製紙(株)は、王子ホールディングス(株)の子会社である王子ネピア(株)と、家庭紙分野で合弁事業を行うことで合意し、三菱製紙八戸工場構内にティッシュ、トイレットロールなどを生産する家庭紙設備を設置する。
1.家庭紙分野で合弁事業を行う背景
三菱製紙は、現在取り組んでいる第2次中期経営計画において、洋紙事業の構造改革に取り組んでおり、主力工場である八戸工場の体質強化策のひとつとして、成長が見込まれる商品分野である家庭紙を八戸サイトで生産し、多角化を図ることにより、安定した収益構造の構築につなげていく。
三菱製紙は、現在、子会社の北上ハイテクペーパー(株)(岩手県北上市)で家庭紙の生産を行っているが、家庭紙新設備の稼働にあわせ、一部を除き、八戸サイトに生産を集中し、効率的な生産体制を整えていくことを予定している。
2.合弁会社の概要
(1)社名:エム・ピー・エム・王子ホームプロダクツ(株)
(2)代表者:佐藤 啓一(三菱製紙 執行行役員 八戸工場次長)
(3)事業内容:家庭紙事業
(4)所在地:青森県八戸市(当社八戸工場構内)
(5)資本金:80百万円
(6)出資比率:三菱製紙 70%、王子ネピア 30%
3.家庭紙事業の概要
合弁会社は、三菱製紙八戸工場(青森県八戸市)の敷地内に家庭紙設備を設置する。設置するメインの家庭紙設備は、王子ネピアから設備を移設する。
(1)生産品種:ティッシュ、トイレットロール
(2)生産量:約18,000トン/年
(3)設備投資額:約50億円
(4)稼働開始:平成31年4月(予定)