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【デジタル印刷】ミマキエンジニアリング、IoT で実現する“つながるデジタルプリンティング”を開発

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 (株)ミマキエンジニアリングは、インクジェットプリンタがロボットやベルトコンベア、検査装置、各種センサー、前後装置等の周辺機器と相互通信でつながることで、生産ラインへの組み込みや無人でのオンデマンド生産、マスカスタマイゼーションを実現できる“つながるデジタルプリンティング”の開発を行っている。

 第1弾として、周辺機器との通信で使用する同社独自の『MDL コマンド』と『Mimaki Job Controller』を発表する。

 『MDLコマンド』はユーザーの生産システムや周辺機器が同社のプリンタを制御出来るようにするコマンド。『M DLコマンド』を使用することで印刷媒体(ワーク)をセットするテーブルの位置や高さ、プリント開始などのプリンタの動作を制御できる。また、プリンタのインク残量やエラー情報等が取得できる。

 『MDL コマンド』については、同社から提供する技術情報(SDK1)を使用してソフトウエアを開発することで、ユーザーに最適なシステムの構築が可能となる。

 1 SDK:Software Development Kit ソフトウエアを開発するためのツールキット。

 『Mimaki Job Controller』はワークに合わせたプリントデータと出力条件を自動でプリンタに送信するソフトウエア。 例えば、ベルトコンベアでワークが運ばれている生産ラインに、対応プリンタとロボットを一緒に組み込んだ場合、ロボットがベルトコンベアから流れてくるワークをプリンタに配置、配置が完了したらプリントが開始され、プリントが終了したらロボットがワークを回収、といった一連の作業が無人化できる。

 “つながるデジタルプリンティング”は、これまで単体で使われる事が多かった工業向けのデジタルプリンタが周辺機 器とつながる事で、生産ラインへの組み込みを可能にし、人間が行っていた作業を削減して、オンデマンド生産、マス カスタマイゼーションの未来を提案する。

これまでの生産イメージ

 1オペレーターがワークをプリンタに配置

 2 RIP PC を操作してプリントデータをプリンタに送信

 3 プリント

 4 プリント終了の確認

 5プリント済みのワークを回収 1に戻る

 ※3以外の工程でオペレーターの作業が必要

つながるデジタルプリンティング”イメージ

 1 ユーザーのシステムからJobを指定

 2 ロボットアームが自動でワークを配置

 3 プリンタがプリントを開始

 4 ロボットアームが自動でワークを回収 2に戻る

 1以外の工程で無人で生産が可能

コンセプトモデルについて社は“つながるデジタルプリンティング”を実現したコンセプトモデルを、2018年3月22日からアメリカのオーランドで開催される ISA International Sign Expo 2018 に参考出品する。

SDK の配布について「MDLコマンド」の運用に必要な情報を 技術情報(SDK1)として3月22日より同社Webサイトにてダウンロードに よる配布を開始する予定。

ISA International Sign Expo 2018

【会期】 2018年3月22日(木)~3月24日(土) 【開催地】 アメリカ オーランド【会場】 Orange County Convention Center


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