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【2018年入社式挨拶】JSRの小柴満信代表取締役社長

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 JSR(株)の小柴満信代表取締役社長は、4月2日の入社式において次のような挨拶を行った。
 JSRへ、ようこそ。
 桜の時期に若さと希望に満ち溢れた新入社員の皆さんのフレッシュな顔を見ると、いつも特別な緊張感と爽快感を感じる。
 2017年は政治および経済は比較的順調だった。しかし、2018年は米国・欧州の政治の不安定化や東アジアの情勢不安などにより、だいぶ様相が異なってきている。今のところ実体経済は好調だが、リスクと機会が混じり合った一年になるだろう。
 当社は世界の変動に対応すべく取り組みを進めている。従来の石油化学系事業とファイン事業に加えて、第3の事業群としてライフサイエンス事業を立ち上げるべく、2014年の診断薬関連企業の買収を皮切りに、中国における診断薬関連の合弁会社の設立、欧米のバイオ医薬関連4社の買収を行い、さらに、「JSR・慶應義塾大学 医学化学イノベーションセンター」という産学共同研究機関も立ち上げた。これにより、最先端の医学・薬学のサイエンスから製薬市場までのバリューチェーンを構築した。
 また、4月1日には、当社の合成樹脂事業の中核であるテクノポリマーがUMG ABS社と合併して、国内最大のABS樹脂の事業会社「テクノUMG株式会社」が誕生するなど、事業内容が変化している。
 2018年度は2020年代に向けた新しいJSRが始動する記念すべき一年となる。当社を取り巻く、経済環境、先端技術、社会通念は常に変化しており、今後も当社は変革の速度を緩めることなく時代の変化に対応し、目覚ましい成長を遂げていくものと確信している。
 若い皆さんに期待するのは「多様な価値観」や「固定観念にとらわれない自由な発想」である。IT技術やインフラの進化で今後訪れるデジタル革命が加速度的に進んでいる。デジタルネイティブ世代である皆さんの吸収力と適応性をぜひ当社の一員として発揮してほしい。
 最後に、職場の安全は企業活動の大前提だ。労働災害や設備事故は一瞬にして本人だけでなく、大切な家族や友人まで不幸にしてしまう。我々は安全に出社し、安全に退社して帰宅する「当たり前の幸せ」を確保するために、労働災害・設備事故撲滅の活動を全社で進めている。皆さんは今後どんな職場で働いたとしてもJSR、すなわちグローバルに活躍する「製造業」の社員である。そのプライドと責任を保ちつつ、最後は自分の身は自分で守るということを肝に銘じ、本日からずっと当社の社員として元気で活躍してくれることを祈念している。
 最後にみなさんの安全を祈念して唱和したい、「ご安全に!」。


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