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【LIB】三井化学、台湾プラスチックス社との電解液JVの設備増強

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 三井化学(株)は、台湾プラスチックス社(以下、FPC)との折半出資の合弁会社 台塑三井精密化学有限公司(以下、FMAC)でのリチウムイオン電池(LIB)向け電解液の設備能力を増強する。

 LIBはノートPC、スマートフォン、タブレット端末の普及に伴い、市場が拡大してきたが、今後は環境への負荷が小さいプラグインハイブリッド車や電気自動車の普及が見込まれており、中国を中心に今後とも大きな市場拡大が期待されている。
 同社はFPCとともに、需要拡大が見込まれる中国市場のニーズに対応するべく、長年培った電解液に関する技術と知見を生かし、FMACに高品質な電解液の生産設備を建設し、今年7月に営業運転を開始した。今回のFMAC増強は、さらなる市場拡大に備え、生産・供給体制の拡充を図るものである。FMACおよび設備増強計画の概要は次のとおり。

FMAC、設備増強計画の概要
社名:台塑三井精密化学有限公司
Formosa Mitsui Advanced Chemicals Co., Ltd.
設立時期:2013年 8月
資本金:8.2百万USドル
出資比率:三井化学 50%、台湾プラスチックス 50%
所在地:本社、工場 : 中国FPC寧波コンビナート内
事業内容:中国における電解液の製造・販売・研究
設備増強計画
生産能力 : 現状 1,500トン/年(2016年7月営業運転開始)、増強後5,000トン/年
スケジュール : 2016年12月着工 2017年11月営業運転開始

 また、LIB向け電解液は日本国内においても車載用を中心に市場拡大が見込まれており、三井化学は、2016年10月に名古屋工場に年産5,000トンの生産設備を設置し、2017年4月に営業運転を開始する予定。同社はモビリティ分野を成長を牽引するターゲット領域と位置づけており、リチウムイオン電池向け電解液はモビリティ分野の中で積極的に開発を進めている事業の1つである。


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