(株)リコーは、自社のインクジェット(IJ)技術を活用したリコー初の産業 印刷向け大判 UV フラットベッドIJプリンタ「RICOH Pro T7210」を開発、2018 年初めから欧米および一部のアジア・パシフィック地域で先行販売を開始する。
新製品の発売に先立ち、2017 年 10月10日から12日まで米国ニューオリンズで開催される全米最 大のワイドフォーマット印刷見本市「SGIA EXPO 2017」に出展する。
近年、産業印刷市場では、多品種小ロット生産や短納期、オリジナルデザインの使用など多様な顧客ニーズに対応するために、版製作が不要でフレキシブルな生産が可能なIJ印刷によるデジタル化が進んでいる。 RICOH Pro T7210は、リコー独自の高耐久性・高吐出性で好評を得ている自社IJヘッドやオフィス印刷で培ってきた画像処理技術を結集し、高生産性と高画質の両立を実現した。 また、同時に発売するリコー独自の高密着UVインクは、さまざまな基材に対応し、スマホケースなどのグッズ、インテリア製品や建材など、幅広い用途に使用できる。
リコーは、2017 年度から始まった第19次中期経営計画において、産業印刷を成長領域のひとつとして掲げている。40年以上に渡り取り組み続けてきたリコーのIJ技術は、オフィス印刷向けにとどまらず、商用印刷、産業印刷など、衣・食・住の さまざまな領域へと展開している。これまで、リコーは独自のIJヘッドやインクをフリンターメーカーに供給するIJヘッド 事業を展開してきたが、今回「RICOH Pro T7210」の発売により、産業印刷向け大判UVフラットベッドIJプリンタ市場に参入する。
<新製品の特徴>
・ リコーが40 年以上取り組んできた独自のIJ技術を結集。12個のIJヘッドを 6列の千鳥状に配置することで、4色印刷時に最大 100m²/hの高い生産性を実現しました。5色、6色印刷でも高速印刷が可能。
・ リコー独自のUVインクを使用しており、アクリルやガラス、木材、アルミ、鋼板など、さまざまな基材に 高い密着性(基材に対して形成した絵柄などが剥がれてこないという性質)を実現している。
・ 印刷サイズは、最大 2.1m×3.2mに対応しています。大型看板をはじめ、壁・扉・家具などに用いられる建装材などで多く使用されている 4×8 板サイズ(1,220mm×2,440mm)への印刷が可能なうえ、 3尺×6尺ボードの基材なら、3枚同時にセットすることも可能。
・印刷できる媒体の厚さは最大11cmまで対応。さまざまな建材への印刷が可能。